明治維新以降、現代も続く日本人に行われている洗脳。明治維新は日本を開国に導き、時の志士が日本を考えて行った素晴らしいこと、偉業とされる裏側はまったく違うものだったことが本当の歴史を紐解くと浮かび上がってくる。
そこには巧妙に仕掛けられた罠が!
外国巨大資本の思惑と、薩長の利益を追求するという思惑が一致したときに、日本は売られ、現代までその明治維新の洗脳は続き、ほんの一部の日本の既得権益者だけの利益に繋がる構造が出来上がった。
坂本龍馬の暗殺の真実、江戸時代は武器を使った戦争などほとんどなかったが、明治維新以降日本は戦争三昧であること。
その武器調達は海外の一部の戦争商人のためのものであること、現代のNHKの大河ドラマは洗脳のためのストーリーなど、さまざまな事象を明らかにする。
現代人はもっと近代史を知り、本当の事実とは何かを認識して、これからの日本を考えるべきであると説きあかす本書。
これを読めば現代の政治がなぜ何も変わらないのかがはっきりするだろう。
全ての日本人に読んで欲しい、必読の書籍!
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この書籍は2015年10月にビジネス社から発行された「明治維新という名の洗脳」を電子書籍化したものです。
とにかく、アマゾンレビューで1,000件以上、評価が付いてる本を初めて見た。
変わった苗字で、認知科学者かあ、いったいなにをした人なのだろう、よく見るが……くらいの認識だったが、どうしてどうして、この本は凄かった。
私は明治維新史にも興味ありありで、いくつかそのテーマで書いてきたが、この人の視点は博識を超えてると思う。
「長州藩」という言葉はない。正しくは「萩藩」である。
これはテレビメディアと出版メディアによる「造語」であるが、今ではこちらの方が当たり前になってしまい…
正式名称の萩藩といわれてもしっくりこない状況が出現している。 157ページ
↑調べてみると、その通りなのだ。まさに、目からうろこである。
その責任を著者は「司馬史観」というもの、NHK大河ドラマが原因であると言ってる。その通りであろう。
萩藩の裏会計 幕末の画期的なファイナンス
この萩藩の別会計こそが維新のときの軍資金で、「撫育資金」といわれるものだ。
撫育資金は、一般会計とはまったく別の極秘資金とされ、藩主直轄の撫育局によって運用された。25ページ
100万両の謎
古今東西、戦争には常に金がかかる。
明治維新を勝ち抜いた長州(以下、藩名は萩藩)も当然ながら、維新の戦争で大金を使っている。
武器弾薬の経費はかさみ、一説によれば明治維新前後で、100万両から150万両もの出費があったとされる。
現在価値で最大100兆円にもあたり、これは国家全体の予算規模に匹敵する。
倉庫業と金融業と密貿易。
この3つで稼ぎ出した金を使って、萩藩は維新のための戦費を稼ぎ出したのである。
結論からいえば、萩藩の藩庫には相当の蓄財があったのだ。
ただし、それはあくまで別会計で、一般会計がどれほど赤字になろうと、基本的には表に出てこない金だった。
(論文 「長州藩における撫育制度について」平地久義より)
後には,ここから家職を除き,撫育署と名付ける。この頃
に,士族等で禄を返上し,帰農商を出願する者が増えたために,撫育署か
ら一時金も支給している。この頃には除隊に不満を抱く正治隊士が脱退騒
動を起こしたために,撫育署から引き出して,窮民の救済や暴徒鎮圧費に
もあてている。その後,元徳は山口県藩事を命じられ,毛利家の私財と
なっていた撫育金を朝廷に進献した。明治4年の時価で約百万両も残っていたので,30万両残し,後の70万両を山ロ県庁を経て大蔵省に納めたのである。こうして撫育制度が有終の美をもって終わることになる。
「長州藩における撫育制度について」平地久義より
↑とにかく、金満藩であったことはまちがいない! それにしてもすごい!
幕末、地方藩の財政といえば、借金を踏み倒した話しか聞かなかったが、あるところにはあったんだなと思う。
その一般会計(95兆円)と特別会計(国債の借り換えなどを済ませた額・195兆円!!)が現代にもそのまま引き継がれているというのが苫米地氏の言ってることだ。
小野田寛郎は29年間、ルバング島で何をしていたのか 斎藤 充功 (著) 学研プラス (2015/5/26)

↑特別会計って、もしかして原資はこれ?? GHQの眼をかいくぐって特別会計なんてつくれるわけない。とすると、アメリカも了承済みの予算なのだろうか??
小野田寛郎さんへの切り口は様々あるだろうが、太平洋戦争時、フィリピンに隠匿された日本軍埋蔵金の、生けるボディーガードとしての小野田さんという切り口は初めてである。
日本軍埋蔵金(通称、山下財宝)とは、とにかく膨大な物らしい。
大部分は、インドネシアにおけるオランダ政府資産のことらしい。
間違いなく「あったもの」とする根拠は、以下の3点。
① 1971年、バギオ市に住む弁護士が「マルコス大統領に黄金の仏像を乗っ取られた」と訴えでた。ルソン島北部で発見されたその仏像を、「国家財産として」没収された。高さ1メートルの黄金の仏像で頭部が取れるようになっており、内部にはダイヤモンドが入っていたと。(朝日新聞1987年7月14日付け)
② 昭和27年、財宝を運搬してたドライバーの証言から、東京・越中島の運河からGHQ立ち合いのもと、大量の金塊が引き上げられたいう事件があった。
③ 金塊の一部を、鋳つぶして再度つくったという「福丸金貨」の存在。田中貴金属と並ぶ徳力が一連の作業を担当。社史にもあるし、現物も残っている。
だから全てを総合して考えれば、小野田さんは日本軍埋蔵金の、生けるボディーガードではなかったか…
明治維新が明るく、素晴らしいものであった、という印象操作。
これこそが、支配階級の仕掛けたそもそもの洗脳であった。
たとえば、維新の時に内戦が始まっていたら日本は欧米に乗っ取られていた、というまことしやかな嘘。
実は、外国勢力は日本の植民地化など狙っていなかったのだ!では何を狙っていたのか?
現代につながる歴史の真実を抉り出すドクター苫米地の脱洗脳!
大日本帝国をつくった男 初代内閣総理大臣・伊藤博文の功罪 (ソフトカバー)2018/武田 知弘 (著)ベストセラーズ

本書まえがきで、著者・武田知弘氏はいう。
「…しかし日本は明治維新によって、ほとんど一夜にして、この封建制度をぶち壊し、「自由」で「近代的」な社会をつくったのである。
世界中、こんな国はない。ほとんどの国で、封建制度から近代国家になるまでには長い時間がかかっているものなのだ。
当時の日本の指導者たちの綱渡りのような決断、行動力によって、成し遂げられたものでなのである。
明治の元勲の中でも、伊藤博文の功績は凄まじいものがある。
憲法、国会だけではなく、銀行、鉄道、電信、四民平等など、明治維新の重要な変革のほとんどに伊藤が深く関与しているのである。
伊藤がいたからこそ、素早く日本は封建制度を脱しえたのだ。
伊藤は名義の上で、「大日本帝国」の生みの親でもある。
にもかかわらず、伊藤の業績について述べられた書物というのは意外なほど少ない。正確な統計はないが、坂本龍馬の100分の1もないのではないだろうか。
それは韓国で暗殺されたという暗いイメージによるものだと思われる。」
↑とはいえ、内情を深く考察すれば、苫米地氏の言うとおりであろう。
ただ、私はやはり、伊藤博文は偉大であって、司馬史観のせいかもしれないが(笑)、はるかに過小評価されてる日本が誇る第一級の政治家だと思う。
苫米地 英人(とまべち・ひでと)
認知科学者((計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
1959年、東京生まれ。
カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLabフェロー(サイバー防衛)、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授(認知戦防衛)、早稲田大学研究院客員教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO会長兼基礎研究所長。
財務省に迫る!特別会計のカラクリを解明!
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↑始まったばかりらしい…
郵政民営化(350兆円を、特別会計から一般会計に付け替えて)、日本国民の優良資産を外資に差し出した小泉純一郎の悪行について語ってる。
次回に、荻藩のこととか撫育資金について語るらしい。これは楽しみだ。
司馬遼太郎の歴史観―その「朝鮮観」と「明治栄光論」を問う 2009/中塚 明 (著)高文研 3つの司馬史観批判について。「国民作家」が今まさに、危機にいる!
「民間が所有する中央銀行(主権を奪われた国家アメリカの悲劇)」(ユースマス・マリンズ)秀麗社 (1995/7/1)

ものすごい労作、力作で、いわゆる「血で書かれた本」です。この本が書かれた経緯がスゴイです。
「中央銀行」と聞けば誰しもが公的機関と思いがちであるが、タイトルにあるように実態は民間が所有していおり、如何にしてそのようなことが
可能となったのか、またそれが実現したことによってどのようなことが行われているか、について詳細に述べられている本である。
やはり、ケネディ大統領暗殺は、「通貨発行権」をFRBから政府に取り戻そうとして、暗殺された説が有力だと思います。