どきどき事件ファイルその9【練馬一家5人殺害事件1983年(昭和58年)】「一家殺害事件が起こり、たまたま外出していた子供だけが生き残った」

どきどき事件ファイル
事件… それは時代を映す鏡かもしれない。独自の基準で内外の面白そうな事件を取り上げて事件の闇に迫る。

 

どきどき事件ファイルその9「【練馬一家5人殺害事件1983年(昭和58年】「一家殺害事件が起こり、たまたま外出していた子供だけが生き残った」」

 

この事件は残酷すぎる。

心に刺さったので取り上げたい。

 

練馬一家5人殺害事件(ねりまいっかごにんさつがいじけん)は、1983年(昭和58年)6月27日に東京都練馬区大泉学園町六丁目で発生した殺人・死体損壊(バラバラ殺人)事件。

バブル景気以前に不動産競売の取引をめぐるトラブルから、不動産鑑定士の男が幼児を含む一家5人を惨殺した上、隠匿のため死体損壊に及んだ本事件は、『週刊新潮』2004年9月2日号(新潮社)にて「その後のバブル時代にも多発した不動産取引関連トラブルの先駆け的な事案となった」と評された。

 

この事件は、とある友人から、「お前が好きそうな事件だ(笑)、これ、事件をもとに書かれた小説、読んでみ」と、野沢尚『深紅』講談社文庫、2000年12月を押し付けられて知った事件だった。

一読。

凄い小説もあったものだと友人に感謝することになる。

その後、あれこれ、この事件について調べ始めた。

「一家殺害事件が起こりたまたま外出していた子供だけが生き残った」

この事件に関して思うところはたくさんあるが、一番のキモはここではないかと思う。

野沢尚『深紅』も、この部分がとても丁寧に描かれていた。というか、その生き残った女の子の視点で書かれているのがこの小説の成功の要因だと思う。

小説ではもっと(現実より)、凄くなるがその部分は書かない。

Version 1.0.0

犯人の人格についてはウィキペディアが詳しい。

加害者:不動産鑑定士の男A(逮捕当時48歳・東京都杉並区成田東一丁目在住)

加害者Aは1935年(昭和10年)3月9日に秋田県秋田市楢山字明田65番地(住所表記は当時のもの)にて6人姉弟の長男として生まれ、
2001年(平成13年)12月27日に法務省(法務大臣・森山眞弓)の死刑執行命令により収監先・東京拘置所で死刑を執行された(66歳没)。

秋田県で育ったときからかなり粗暴な性格であったようだ。

Aはこの殺人未遂事件により親族とは絶縁状態になったが、刑務所を出所した後は再び上京して家族とともに更生することを誓い、一時は銀行員を務めた一方、殺人未遂事件の保釈中から意欲的に再起を図って不動産鑑定士の資格取得を志し、仮出所後に不動産鑑定事務所に勤めつつ、苦しい家計を妻に助けられながら勉強を続けて不動産鑑定士資格を取得。

1971年(昭和46年)10月には不動産鑑定士試験の第二次試験に合格し、1975年(昭和50年)3月10日には念願の不動産鑑定士登録に至った。

Aは1976年(昭和51年)7月に自宅を事務所とし、妻に事務関係を任せて不動産鑑定事務所を設立した。

その堅実な仕事ぶりから信用を得て仕事は順調に発展し、事務所設立の数年後には事務所兼自宅を鉄骨2階建てプレハブ住宅に建て替えたほか、1981年(昭和56年)には東京都新宿区四谷4丁目(新宿御苑近く)にマンションを購入して新しい事務所を開き、また東京地方裁判所の鑑定委員に選出されるなど、生活も安定に向かっていた。

被害者一家が物件を占有して居座る事案が発生…

それまでAは「過去に一時の激情から服役生活を送り、家族に迷惑をかけた」という自省と「うかつに感情的になってかえって被害者一家側に乗せられてはいけない」という懸念から激情を抑えていたが、

「こうも背信的な相手には実力を行使してでも明け渡しを迫ることもやむを得ない」と考えるようになり、

その方策について考えた末に心気の昂るまま「直接の憤懣・憎悪の対象である被害者男性1人だけでなくその一家全員を殺害して死体を解体し、人知れぬ場所に遺棄することで『一家が家を明け渡して退去したように偽装』すれば、期限までに本件物件を転売先に引き渡すことができ、憂慮していた問題が一挙に解決するばかりか、かねての遺恨・鬱憤も晴らすことができる」と思い定めるようになり、なお任意の明け渡しを期待する一縷の望みを残しつつも、思いつくままに具体的な犯行の準備を開始した。

死体損壊

翌日(1983年6月28日)4時30分頃から死体解体のため行動を再開したAは、まず着替えてから屋外に出ると家の門付近まで自動車を移動させ、トランク内にあった以下の道具を屋内に運び入れた。

電動肉挽機(昭和58年押収第1708号の41)
丸形コードリール(昭和58年押収第1708号の134)
骨すき包丁2丁(昭和58年押収第1708号の144・145)
植木ばさみ1丁(昭和58年押収第1708号の80)
鋸1丁(昭和58年押収第1708号の147)

その他に、カッターナイフ・ジスクサンダー・電気バリカン・重耐用ビニール袋・ナップサック・背負いリュック・登山靴など

その上で解体手順を考え、骨すき包丁・鋸・植木ばさみなどを風呂場に、電動肉挽機・丸形コードリールなどを洗面所に置いて準備を整えると、パンツ1枚の姿になり両手に手術用手袋をはめて死体損壊の実行にかかった。

Aは5時頃になって被害者男性の死体の首をまさかりで切断しようとしたがうまくいかなかったため、死体を取り出して洗い場に仰向けに置き、まさかり・植木ばさみ・鋸・骨すき包丁などを用いてまず首を切断すると、左右の肘関節・肩関節・足首・膝をそれぞれ切断し、胸部を縦2つに切断した。

そして下腹部を切り裂いて内臓を引き出し、さらに胴体を横に切断して左右の腹部を縦に切り、取り出した内臓を切り刻んで電動肉挽機でミンチ状に破砕して(死体損壊罪その1)トイレに流した。

さらに6時30分頃には男性の妻の死体を洗い場に取り出し、骨すき包丁・植木ばさみで首を切り裂くと左右の肩関節・膝関節を切り離して左大腿付け根部分・腹部を切り開いたほか(死体損壊罪その2)、続いて次男の死体を洗い場に取り出し、骨すき包丁で頸部を数か所切り裂いた(死体損壊罪その3)。

 

小田晋・筑波大学教授は『朝日新聞』1983年7月20日東京夕刊にて

「被告人Aは新聞報道などから察すると精神異常ではなく、粘着気質の性格が先鋭化した犯行だろう。

この気質が強い人間は普段こそ極めて辛抱強いがいったん爆発するととめどなく、自己中心的で視野も狭い。完全犯罪を狙い緻密な計画・周到な準備をしたにもかかわらず『それが自分の頭の中だけの主観に過ぎない』ことや『日常生活とは全く違う表情を見せたこと』などはこの性格で説明できる」とコメントした。

一方的に加害者側の犯行を書いてきたが、被害者にも重大な落ち度があることにも触れておこう。

知恵袋ユーザーさん

2021/11/18 17:49

1回答

昔、練馬一家5人殺害事件ってありましたが、あれはどっちが悪いんですか?
いやいや殺したほうが悪いんですが、殺された人たちも居座ってたみたいな感じだし。
この事件詳しくないのでわかりやすく教えてください。

ベストアンサー
出地亀良さん

2021/11/18 19:37

両方悪いんです、不動産屋もかなり切れる人で昔父の財産を相続する件で弟?か
兄貴と争い大けがをさせたとか、しかし1念発起東京に出て不動産の免許?を取りある程度の成功をする、いい物件があり1発勝負に出る、内金も払い後はその家族が家を出てくれれば何千万かは儲かる、しかしその家族がしたたかで言を左右に出ていかない、彼は銀行利息だけでも月にかなりの利息を払わねばならない
その家族には祖父がいてなるべく立ち退き料を上げるように裏で指図していたらしい、不動産屋は何回通ったか。もうこれまでと切れてしまったらしい。

 

知恵袋ユーザーさん

2018/5/31 15:46

1回答

練馬一家5人殺害事件って知ってますか?
なぜ被害者が叩かれているのですか?
さっきツイッターで被害者をバッシングしてる人を見かけて気になりました。

練馬一家5人殺害事件に詳しい方、簡単に教えてください。

ベストアンサー
nog********さん

2018/5/31 16:24

簡単な流れだと
被害者一家がアパート?を借りていた
そのアパートが競売にかけられて
加害者が落札して購入

加害者は借金して買ったので
すぐに売りたかったけど
被害者がゴネて出て行かなかった

立ち退き料を釣り上げて
加害者は裁判にかけたけど
被害者が取り下げたら、出て行くっていって
裁判は取り下げられた
でも出て行かないって

で決行
加害者の借金は利息で月100万で追い詰められてた
事件さえ無ければゲスなのが被害者
1歳6歳9歳の子を殺すのはねー

 

事件を題材にした作品

宮部みゆき『理由』朝日新聞社、1998年5月15日。ISBN 978-4022572448。 – 不動産競売と占有を題材としたフィクション小説。

野沢尚『深紅』講談社、2000年12月。ISBN 978-4062102858。 – 明示はされていないが本事件を元にしたフィクション小説。2005年に映画化。

Version 1.0.0

吉野朔実『記憶の技法』小学館、2002年10月。ISBN 978-4091670014。 – 明示はされていないが本事件で生き残った少女に関するフィクション漫画。

山崎哲『ジロさんの憂鬱』 – 演劇。

直接的に事件を題材にしていないものでも、「一家殺害事件が起こりたまたま外出していた子供だけが生き残った」という事件の概要は多くのフィクション作品に影響を与え、古賀慶『トレース 科捜研法医研究員の追想』(2016年、コアミックス)などにその設定がみられる。

 

「一家殺害事件が起こりたまたま外出していた子供だけが生き残った」という事件の概要

これを見て思い出したのは黒澤明監督の傑作「天国と地獄」である。

この傑作映画はエド・マクベインの「キングの身代金1959」に想を得て、黒澤明監督が脚本を書き始めたという。

素晴らしいのは、社長の息子が誘拐されたと思ったら、社長の運転手の息子が誘拐されたんだというこの設定である。

 

タイトルとURLをコピーしました